ご本尊『高王白衣観世音菩薩』
 


近郊でも珍しい仏様で、ご利益顕著な、『高王白衣観世音菩薩』をお祀りしています。


 
 
八十八枚の格天井
 

八十八の格天井のいわれは、山田の地は古来、京都・北野天満宮の万部経料所であったことからも、お米が主産の地域であります。したがって八十八とは、米を意味しております。
山田の中央を流れる敷地川は、昭和三十年代の河川改修により水害が無くなりましたが、それ以前は、大雨が降り続きますと田んぼ一面海のように水が浸り、お米を収穫するどころではなく、村人たちは、度重なる水害に非常に難儀をいたしておりました。だからそのような水害に見舞われることなく、尊いお米を一粒でも多く穫りたいという願い祈った姿が八十八の格天井といわれております。
この天井絵の中に一枚だけ逆さの絵があります。これは、私どもが人生に於いて魔がとりつく事なく、平安な日々であります様に魔障消除を願っているものであります。逆さの絵の下よりご本尊様に心静かに手を合わせ念ずれば、必ず福徳、智見が開け願い事が円満成就すると言い伝えられています。
しかし見つけても山門を出るまでは、絶対に他言してはいけないそうです。喋りますと、功徳が消えるそうですのでご注意ください。

 

 
 
阿吽の双龍の鳴天井
 

廊下の天井には双龍が描かれております。よく見ていただきますと、口を開いた龍と口を閉じた龍とで阿吽の龍となっております。阿は人が生まれる時の音であり、吽は人が亡くなる時の音であります。すなわち人間の一生涯である生と死を意味いたします。
そして、中央に宝珠の玉が描かれております。この宝珠は如意宝珠ともいわれ、どんな願いも叶えてくれる『心の思うまま』という意味があり、また、これを得れば自由自在な心を自覚し、どんなことでも思いのままである、すなわち幸福の珠でもあります。
そして、この宝珠をめぐり二匹の龍が競い合っております。
また、天井の下で手をたたき合わせるとまるで龍が鳴いたように音が共鳴することから、鳴天井と言われております。鳴き声は心の清らかな人にしか聞こえないといわれ、多くの人々に親しまれております。

 

 
   
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